葬儀での香典返しには後返し業者

葬儀での香典返しには後返し業者

葬儀の際に遺族は会葬者から香典をいただきます。香典は故人の冥福を祈って供えてくださるものですから、遺族側は会葬者にお礼を贈ります。これが香典返しといわれるものです。香典は現金ですが、香典返しは品物を贈ることで遺族の感謝の気持ちを示します。日本では昔から宗教的な背景もあって、葬儀後のある期間内に香典返しをするという伝統的慣習があり、これを後返しといいます。

長患いの末の大往生であれ突然のお別れであれ、遺族にとっては不慣れな葬儀をしっかり執り行うために相当な労力を費やします。事前の準備から当日の葬儀を滞りなく終えるまでに遺族は疲れ切ってしまいます。仏式であれば葬儀の後には初七日、四十九日と新たな供養の準備もしなければなりません。そうした中で、葬儀で香典を供えてくださった会葬者の方々に後返しの品々を遺族が独力で手配をするのは大変な作業です。こうした事情から、国内では昔から香典返しの品々を一定の基準で選んだり、配送の手続き一切を請け負う専門業者がおり、これを後返し業者と呼んでいます。専門家ですから勝手がわからない遺族にとっては大変頼りになるアドバイザーです。最近は価値観の多様化やライフスタイルの変化に伴い、葬儀にまつわる考え方も変わりつつある面はありますが、普段あまり考えることがない後返しの利点や活用法について正しい知識を持つことが大切です。

葬儀でいただく香典は人によって金額がさまざまです。遺族側は、葬儀が終わったら香典をいただいた会葬者と香典の金額を記した香典帳を開き、誰からいくらの香典をいただいたのかをチェックします。次に金額によって3グループほどに区分けをし、それぞれのグループに対してどのような香典返しの品を贈るかを、後返し業者のアドバイスを受けながら決めていきます。金額によって、香典返しの品に差をつけるのは理由があります。もともと香典は相互扶助の思想から生まれたもので、これに対する返礼である香典返しをできるだけ妥当な線で収めることで遺族の負担を軽減し、全体のバランスをとるという先人の知恵が生んだものです。現実問題として遺族が香典返しの基準を独自に作ることは困難ですから、経験豊富な後返しの専門業者は非常に助かるサポーターなのです。

一般的に後返しの品は、香典の金額の3分の1から半分程度の価格のものが基準となります。ただ親族から非常に高額の香典を受けた場合はこの基準にこだわる必要はありません。身内からの香典はお互い様というねぎらいや好意の印だという考えからです。

後返しの品で昔から定番となってきたのはお茶、陶器類、シーツ類などです。これは香典返しは後々まで残らないものが良いとされている習俗に由来します。しかし最近はそうした伝統的発想から離れた品も多くなっています。とりわけ喜ばれるのはカタログギフトです。これなら会葬者の年齢層や性別に関係なく一番欲しいものを選んでもらえるからです。

最近は都会を中心に葬儀当日に香典返しを渡されるケースも増えています。会社関係では特に顕著です。会葬者に対してどのような形で香典返しをし、感謝の気持ちを示すかは年齢や性別などで温度差がありますが、お互いに故人をしのび、縁を大切にし続けるという気持ちを忘れないようにしながら香典返しについても考察することが大切です。

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2018年05月24日
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