時代と共に変わっていく葬儀の後返しの品

葬儀が終わり、忌引明け後に香典の後返しを贈るのが遺族にとっては大切な礼儀となります。ここで悩ましいのは、おおよその金額は決まっても、後返しで何を贈れば葬儀の会葬者に最も喜ばれるかという品々の選択です。

昔から葬儀後の香典の後返しの定番となっているのはお茶です。香典返しの品は後に残らないものがよいという風習が影響しています。またお茶は毎朝仏壇にあげる家庭が多いように、お茶と仏教は深いつながりがあるという背景もあります。ただ最近若い人の中にはお茶を飲まない方も増えています。

シーツなどの寝具やタオルも根強い人気があり、仏式での葬儀の場合は故人が白装束で旅立つという考えから来ていると言われています。食器など陶器類も人は必ず土に還るという思想を反映しているとされています。

しかし最近ではそうした習俗にこだわらない葬儀後の後返しの品が増えており、遺族は後返し業者に相談しながら自分たちの考え方を反映したものを選ぶことができます。近年では受け取る側に一番喜ばれるのはカタログギフトです。結婚式の引き出物でも同様の傾向がありますが、贈られる側が一番欲しいものを選ぶことができますし、最近では旅行チケットや温泉利用券といったレジャー関係のものも人気があります。いずれにしても、いずれはなくなってしまうものを念頭に選ぶという基本線は変わりません。